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エイコサペンタエン酸エチルエステルの経口摂取による糖尿病モデルマウスの進行性難聴の予防

DT11101673_Abstract.pdf
[abstract] 2.72 MB
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[fulltext] 8.68 MB
Title
エイコサペンタエン酸エチルエステルの経口摂取による糖尿病モデルマウスの進行性難聴の予防
Degree 博士(医学) Dissertation Number 医博甲第1673号 (2023-03-16)
Degree Grantors Yamaguchi University
[kakenhi]15501 grid.268397.1
Abstract
背景:糖尿病患者における聴覚障害の有病率は有意に高く、その予防法の開発が望まれている。

目的:本研究では、糖尿病マウスに対するエイコサペンタエン酸(EPA)投与による早期難聴の予防効果を検討した。

方法:糖尿病モデルとしてTSOD(Tsumura, Suzuki, Obese Diabetes)マウスを、コントロールとしてTSNO(Tsumura, Suzuki, Non Obesity)マウスを使用した。TSNO群とTSOD(EPA-)群(ひまわり油投与)、TSOD(EPA+)群(EPA投与)の3 群に分けた。聴性脳幹反応(ABR)を測定し、蝸牛を組織学的に評価した。

結果:TSOD(EPA+)群はTSOD(EPA-)群に比べ、閾値の上昇が小さい傾向を認めた。TSOD(EPA+)群では、生後11 ヶ月から14 ヶ月にかけて、4kHzでのABR 閾値がTSOD(EPA-)群よりも有意に低かった。TSOD(EPA-)群では、血管条の毛細血管内腔の狭小化と蝸牛軸における血管壁の肥厚が観察された。

結論:TSOD マウスに対するEPA 投与による蝸牛血管の動脈硬化の抑制は、加齢に伴う早期難聴を抑制することが示唆された。
Creators 松浦 貴文
Languages jpn
Resource Type doctoral thesis
File Version Version of Record
Access Rights open access
Relations
[references] 10.1080/00016489.2023.2170463
Funding Refs
Japan Society for the Promotion of Science [crossref_funder]https://doi.org/10.13039/501100001691
Award 遺伝子改変ゼブラフィッシュを用いた有毛細胞障害機構の解明 20K09733