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Serum CCL7 is a novel prognostic biomarker of metastatic colorectal cancer

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[abstract] 2.75 MB
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[fulltext] 10.6 MB
Title
血清CCL7は転移を伴う大腸癌の新規予後バイオマーカーである
Serum CCL7 is a novel prognostic biomarker of metastatic colorectal cancer
Degree 博士(医学) Dissertation Number 医博甲第1667号 (2023-03-16)
Degree Grantors Yamaguchi University
[kakenhi]15501 grid.268397.1
Abstract
背景・目的:大腸癌(CRC)は、世界的に癌関連死亡の第2位の原因となっており、転移を伴う大腸癌(mCRC)患者の予後不良は緊急の課題である。以前、我々はSOMAscanアッセイを用いて、予後を予測する10種類のバイオマーカー候補を得ることができた。本研究の目的は、得られた候補タンパクの一つであるC-C motif chemokine ligand 7(CCL7)について、mCRC患者における治療前の血清CCL7濃度の予後予測性能を明らかにすることであった。
材料と方法:mCRC患者の血清(n=110)および手術標本(n=85)について、それぞれCCL7のタンパク濃度をELISA法および免疫組織化学法で検討した。また、Cox回帰分析、受信者動作特性曲線(ROC)分析、Kaplan-Meier法を用いて、タンパクの濃度と予後との関係を検討した。結果:血清CCL7濃度が高い患者の全生存期間(OS)は、低い患者と比較し、有意に不良であった。間質中のCCL7発現レベルが高い患者は、低い患者に比べ、有意に予後不良であった。 Carcino embryonic antigen(CEA)および糖鎖抗原19-9(CA19-9)の濃度は、CCL7低値群に比べ、高CCL7群で有意に高値であった。単変量解析および多変量解析により、血清CCL7濃度はmCRCの有意な予後因子であることが明らかになった。また、血清CCL濃度とCEA濃度の組み合わせにおいて、血清CCL7濃度、CEAの両方が高値である患者は、両方が低値である群と比較し、有意に予後不良であった。
結論:治療前の血清CCL7濃度および血清CCL7濃度とCEAとの組み合わせは、mCRCの予後を予測する有用なバイオマーカーである。
Creators 千々松 日香里
Languages jpn
Resource Type doctoral thesis
File Version Version of Record
Access Rights open access
Funding Refs
日本医療研究開発機構の医療イノベーション先導事業
Award