コンテンツメニュー
中国語においては、舌打ち音の研究はいくつか見られる。しかし、話し言葉を対象とした研究はまだ十分ではない。本稿では、中国語のインタビュー会話を対象とし、舌打ち音の統語的制約及び談話的機能について考察した。その結果、以下のことが明らかになった。 a.舌打ち音は文頭、文中に現れているが、文末に現れていない。 b. 舌打ち音は、聞き手に注意を促し、前に出たトピックの内容をリアルに話し始めるマーカーになっている。 これらの点は、日本語出雲方言の感動詞類「け(ー)」と類似していることから、言語普遍的な性質であるかもしれないということが予測される。また、舌打ち音は、従来の日本語の感動詞類とは音声の面で大きく異なるが、これらの性質の共通性から、感動詞類の定義を再検討する必要があることが示唆される。
Creators : Liu Chuanxia 有元 光彦 Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University
Creators : Aida Tadayoshi Aso Toshihiko Nozima Youichi Haisaki Shingo Fujii Toshiyuki Publishers : 山口大学工学部
Creators : Aso Toshihiko Aida Tadayoshi Hironaka Masashi Suzumura Takafumi Publishers : 山口大学工学部
Creators : Aida Tadayoshi Aso Toshihiko Mori Keiichi Fujii Toshiyuki Publishers : 山口大学工学部
Creators : Suzuki Motoyuki Yamamoto Tetsuro Tsuzuki shunsuke Publishers : 山口大学工学部
Creators : Suzuki Motoyuki Kamiki Yuichi Ishimaru Taichi Koyama Atushi Publishers : 山口大学工学部
Creators : Yoshimura Makoto Setoguchi Haruka Publishers : 山口大学教育学部附属教育実践総合センター
近年、数式処理の研究分野で注目されているQuantifier Eliminationは応用範囲が広く、様々な分野への応用が可能と言われている。実際、国立情報学研究所が中心となって実施された「ロボットは東大に入れるか」というプロジェクトでは、数学の問題解法にQuantifier Eliminationが活用され、その有効性が確認された。プログラミング教育が必修の小・中学校・高等学校ではIT技術の活用が求められており、小・中学校・高等学校の教員を目指す学生がこのQuantifier Eliminationについて学ぶことは意義が大きいと考えられる。そこで教員を目指す学生の授業の一部において、数学の大学入試問題をQuantifier Eliminationを用いて解くことにより命題論理の演習を実施したので、その経過と結果を報告する。
Creators : Kitamoto Takuya Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University
本論文は、観光地における英語表記を題材として、学生の異文化間コミュニケーション意識を向上させる学習法を筆者の授業実践から検証した。本授業では、山口県美祢市秋芳洞をケーススタディとして活用し、学習者に外国人旅行者の立場になって現地情報の英語表記を見直させ、その課題を発見させ、自ら翻訳作業を行わせた。その結果、当該の学習法は、学習者の意識を促すことに有効であることを示した。
Creators : Senneck Andrew Mori Tomoya Perlaky Denes Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University
古代日本文学は中国文化の影響を多く受けている。しかし事物への概念や表現方法が必ずしも中国の影響かどうかは判別しにくいものもある。事物や表現が同様だからと言って影響関係にあるとは一概に言えないからである。そこで本稿では具体的に「雪」の概念や描き方を例にして、その関係を考えてみる。 「雪」が厳冬期の行路難渋や苦寒という意味では当然のことながら一致している。また影響関係は不明であるが、五穀豊穣の予祝的なものという認識は共通している。しかし『万葉集』では「遠い山に降るもの」という概念があり、神の存在する場所に降る神聖なものという認識がある一方で、中国では神仙的な彼岸と区分するという意味があって、ここが本質的に相違が見られる所である。 本稿では宴席を中心とした「雪」については考察していない。このことについては別稿で論じる。
Creators : Yoshimura Makoto Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University
Creators : Sako Junko Fukuda Takamasa Publishers : 山口大学教育学部附属教育実践総合センター
Journal of Hokkaido University of Education. Education Volume 72 Issue 1 pp. 429 - 444
published_at 2021-08
Creators : Sasaki Tsukasa Fukuda Takamasa
Creators : Fukuda Takamasa Umeda Motohiro Publishers : 山口大学教育学部附属教育実践研究指導センター
Creators : Akiyama Izumi Fukuda Takamasa Yamanaka Kasumi Miyazaki Ryuji Hamasaki Kayoko Publishers : 山口大学教育学部
「須磨」巻は源氏物語を読み解くための要所である。そのため本稿では2002年に制作された現代の源氏絵と高校教科書採録の「須磨の秋」原文を対照させながら対話的に読む授業提案を行う。須磨での光源氏の複雑な心情を表すために顔を二重像にし非現実的な表現で描かれた現代の源氏絵を見た学習者は、「なぜこのような描かれ方をしたのか」という「問い」を持ちながら原文を読みすすめていく。物語の転換点ともいえる「須磨」巻を、物語全編の中に位置付け、学習者の現在と関わらせて読む「場」を成立させるために、今回はあえて現代の源氏絵を用いた。「学習意欲が高まらない」ことが長年、高校古典授業の課題として指摘され続けている。そのため少しでも意欲的、主体的に読むための方法のひとつとして絵画と原文を対照させながら読むことを継続して提案している。また2022年度に看護学校と大学の教養教育で筆者自身が行った2度の授業を対象に、絵を用いることの有効性だけでなく、指導者の手立てと学習者の反応がどう関係するかについての分析考察を行った。これにより絵画を用いた古典授業の具体的な留意点、課題を明らかにした。
Creators : Bando Tomoko Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University
Creators : Zhao Zhonghua Fukuda Takamasa Publishers : 山口大学教育学部附属教育実践総合センター
Creators : Liu Xiao Fukuda Takamasa Publishers : 山口大学教育学部附属教育実践総合センター
本研究では、特別支援学校小学部に在籍するダウン症児童1名を対象とし、攻撃行動及び恐怖感や不快感を与える言語行動を減少させ、穏やかな言語行動と黙って見守る行動がより生起(増加)するように、長期研修派遣教員と行動コンサルテーションを実施し、その効果等について検討することを目的とした。攻撃行動等に関するアセスメントの後、介入では、分かりやすく端的な説明、活動場所の明示等の事前対応の工夫、モデル提示等を含む代替行動への対応、環境設定の変更、さらには保護者への複数の配慮と工夫等を行った。その結果、攻撃行動等は減少し、穏やかな言語行動等は増加した。このような結果をもたらした要因として、第1著者による直接行動観察に基づく行動問題の機能同定が必要であったこと、ダウン症の特性を活かした介入手続きが有効であったこと、保護者が家庭で実践するための再現可能な手続き等に関する情報を盛り込んだことが有効であったことが示された。
Creators : Tatsuta Riho Matsuoka Katsuhiko Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University
山口県若年層の用いる同意要求表現ンジャナイ・(ッ)ポクナイ・クナイについて、〈発見〉場面における用法の異同を明らかにした。クナイは話し手の方が聞き手より情報量を多く持っている場面で使用され、ンジャナイと(ッ)ポクナイは両者の持つ情報量が同等な場面で使用される。しかし、ンジャナイは発話場面にいる話し手と聞き手以外の周縁者との情報共有が可能な場面で用いられやすく、(ッ)ポクナイはそれができない場面で用いられやすいという違いがある。また、ンジャナイは話し手の判断の根拠が十分と言えない場面で、(ッ)ポクナイは十分と言える場面で用いられやすい。クナイは話し手だけが探索物を視認し、主観的な判断で強い確信を持って用いられる。
Creators : Kurosaki Takashi 有元 光彦 Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University
Journal of higher education Volume 18 pp. 33 - 37
published_at 2021-03
大学生の地元志向の特徴のひとつである「移ろい」に焦点をあて, 高校生から大学生としての就職活動終了時まで各段階での意識をとらえる。狭い地元志向・広い地元志向・非地元志向の3区分で計測すると, 地方出身学生の約6割は, どこかのタイミングで変化する。就職活動の結果と比較しても, 就活初期段階からは25.5%が, 大学初年次からは36.8%が, なんらかの変化を経験していることがわかった。移ろいがもたらされる要因の解明が課題として残される。
Creators : Hirao Motohiko Publishers : 山口大学教育・学生支援機構
Journal of higher education Volume 18 pp. 1 - 9
published_at 2021-03
文部科学省「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)」が2019 年度末をもって終了した。全国42 地域で繰り広げられた取組について一定の検証を行う必要があろう。地元就職率というKPI(Key Performance Indicator)に注目が集中しがちであるが, COC+事業を通して, 学生の学修成果のほか, 各地域に与えたインパクトは大きいものと考えられる。本稿では, 山口大学が中心となったCOC+事業における地域人材育成プログラム(やまぐち未来創生人材(YFL)育成プログラム)を考察材料に, 地域人材育成プログラムの開発・運営・成果を振り返り, 若者の地元定着はもとより, 多様な高等教育機関が協働して同一のテーマに取り組んだ価値や今後の課題について考察する。
Creators : Hayashi Toru Publishers : 山口大学教育・学生支援機構
Journal of higher education Volume 18 pp. 48 - 51
published_at 2021-03
2020年3月以降のCOVID-19拡大を受け, 令和2年度の学生定期健康診断は, (1)健診項目削減, (2)対象者絞り込み, (3)受検前14日間の行動歴・健康観察表の記録, (4)体調不良者の受検拒否, (5)マスク着用・手指消毒, (6)換気と間隔をあけての整列等を徹底して行った。結果的に, 健診をきっかけにしての感染という事態は起きなかったものの, 学部生の受診率低下につながった。次年度に向けて, 安全で有益な健診計画を立てて実施していきたい。
Creators : Okuya Shigeru Morifuku Orie Fujikatsu Ayaka Kobayashi Kumi Umemoto Tomoko Nakahara Atsuko Yamamoto Naoki Publishers : 山口大学教育・学生支援機構
Creators : Kasuga Yumi Publishers : 山口大学教育学部附属教育実践総合センター
Creators : Kiya Hidekatsu Iwao Fumi Tanaka Ayami Tsuchihashi Yuka Iida Junko Bunyu Keiko Harada Naho Matsuoka Asuka FuJii Hiroko Sakurai Rin Publishers : 山口大学教育学部附属教育実践総合センター
Creators : Yamashita Tetsuo Harada Kunihiko Shiroyama Yujiro Kashiwagi Shiro Yokoyama Tatsunori Ito Haruhide Publishers : Yamaguchi University Graduate School of Medicine
Creators : Yamane Nozomi Kawai Kanako Hatta Yuka Sato Naohiro Watanabe Fukumi Najima Junji Publishers : 山口大学教育学部附属教育実践総合センター
Creators : Fujii Yuko Yamane Nozomi Kawai Kanako Kirita Yuko Sawatani Takuya Hiramine Tomoko Najima Junji Publishers : 山口大学教育学部
Creators : Yamamoto Takumi Maguchi Yuki Fujikami Mayumi Publishers : 山口大学教育学部附属教育実践総合センター
Journal of East Asian studies Volume 20 pp. 85 - 98
published_at 2022-03-01
鍼灸治療は副作用が少なく未病や難病に効果があるとされ,WHOにも認められており今や世界中に広まっている.しかしながら,その治療は未だ経験的・臨床的に行われていることが多く,治療の仕組みや過程が科学的されていない部分が多い.そのため,現代の西洋医学および科学技術的な観点を取入れた客観的・統一的な研究方法や評価基準の確立が求められている.一方,システムの構造と動作の両方を表現・解析できるモデリングツールであるペトリネットは,生命システムのモデル化や解析に広く応用されており,生物情報学の分野でも多くの成果を上げている.本論文では,我々が高水準ペトリネットであるカラーペトリネットを用いて,鍼灸治療に向けの人体モデルの構築法を提案する.このモデルは,気・血・津液を取り入れ,臓腑間の影響を東洋医学の五行説および臓腑の表裏一体関係に基づいて数値的に表現することで構築される.それによって,鍼灸治療の仕組みや過程の解明に向けての客観的な分析手段を提供することを目指す.まずは,東洋医学における気・血・津液の化生・輸送の過程および臓器の新陳代謝を分析したうえで計算式を考案し,カラーペトリネットを用いたモデルの構築法を提案する.次に,五臓間や臓腑間の並行的・逐次的な働きを表すために,モデルへの補助要素の加え方を提案する.最後に,臨床で有効と検証された鍼灸治療法のシミュレーションを行い,モデルの妥当性を検証する.
Creators : Gan Quan Wu Ren Katsu Kii Publishers : The graduate school of east asian studies, Yamaguchi university
Journal of East Asian studies Volume 20 pp. 129 - 130
published_at 2022-03-01
Publishers : The graduate school of east asian studies, Yamaguchi university
Journal of higher education Volume 18 pp. 10 - 22
published_at 2021-03
2021年度入試からの実施を目指した大学入試改革は, 改革の柱であった大学共通テストにおける記述式問題の導入, 大学入試英語成績提供システムの導入, 大学入試の選抜資料として高校調査書の積極的活用が見送られ, 大学は引き続き検討をしなければならない。18歳人口が減少する中, 大学は日本人の18歳入学者を主な対象として想定してきた従来のモデルから脱却する必要がある。山口大学における次なる入試改革の課題は何であるのか, 山口大学の入試の現状, 山口県の高校生の状況を再検討することが本稿の目的である。
Creators : Hayashi Hiroko Publishers : 山口大学教育・学生支援機構
Creators : Maji Ayako Murakami Yuri Yamamoto Yoshizumi Publishers : 山口大学教育学部
Creators : Cheng Shuhuai Yamamoto Yoshizumi Publishers : 山口大学教育学部
本研究の目的は、小学校社会科の単元の中でKCJを用いた授業実践を行い、その教育的な効果について検証した。検証方法としては、「あなたは日本の工業を発展させるためにはどうすればよいと思いますか?」という問いに対する児童の答えをワークシートに記述させ、その回答内容が授業の前後でどのように変化したかテキストマイニングにより分析した。その結果、エキスパート活動・ジグソー活動の中で社会事象の特色や相互の関連、意味を多角的に捉え、考えることで児童の思考が変化し、日本の工業の発展を考える上で海外に日本の製品の良さや工業の技術の高さを「広める」ことや、労働環境を改善することが重要であるという認識が高まっていることがわかった。
Creators : Amago Tomoya Nishijima Fumito Nishio Koichiro Publishers : Faculty of Education, Yamaguchi University
Journal of higher education Volume 19 pp. 54 - 61
published_at 2022-03
本稿は, 英語で研究活動を行う理系大学院留学生を対象とした「生活日本語」の授業の実践にもとづき, 入門レベルにおいて, タスクを取り入れ, 課題遂行を重視した授業テザインを検討するものである。実践にあたっては, 日本語教育における動向や関連する教育実践を概観し, 理系大学院留学生の日本語教育に対するニーズや, 日本語学習を継続する際の問題点を整理した。本実践の結果, (1)課題遂行を重視する授業デザインになじめない学習者がいた, (2)学習者が, タスクを導入した授業についてどのように捉えていたか, タスクの達成度をどのように考えていたかを明らかにするために, 学習者による評価を実施する必要がある, (3)日本語プログラム全体における本授業の位置づけや, 他のコースとの接続を検討する必要がある, といった課題が明らかになった。
Creators : Miyanaga Aiko Kawasaki Chiemi Publishers : 山口大学教育・学生支援機構
English and English-American literature Volume 51 pp. 101 - 139
published_at 2016-12-20
Creators : Fukuya Toshinobu Publishers : 山口大学人文学部・教育学部・経済学部・工学部・留学生センター
English and English-American literature Volume 45 pp. 103 - 127
published_at 2010-12-20
Creators : Miyahara Kazunari Publishers : 山口大学人文学部・教育学部・経済学部・工学部・留学生センター
Creators : Yoshikawa Yukio Fujinaga Yosihiro Fujimoto Daisuke Matsuda Tomonori Matsuno Naoe Publishers : 山口大学教育学部附属教育実践総合センター
Creators : Kondo Takamasa Matsutani Midori Publishers : 山口大学教育学部
Creators : Watanabe Tomoe Kiya Hidekatsu Publishers : 山口大学教育学部附属教育実践総合センター
Creators : Kiya Hidekatsu Funakoshi Koju Fujii Hiroko Yamaguchi Mariko Sakamoto Kayoko Ushimi Asuka Tsuchihashi Yuka Fujimoto Misaki Fujimura Miho Watanabe Tomoe Publishers : 山口大学教育学部附属教育実践総合センター
Creators : Irie Kazuo Yamano Kyouko Irie Masaki Publishers : 山口大学教育学部附属教育実践総合センター
山口経済学雑誌 Volume 52 Issue 4 pp. 797 - 806
published_at 2004-03-31
Creators : Umada Tetsuji Publishers : 山口大學經濟學會
Creators : Shizuya Satoru Misaku Kengo Tokinori Junichirou Publishers : 山口大学教育学部附属教育実践総合センター