Journal of East Asian studies

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Journal of East Asian studies Volume 15
published_at 2017-03

Structural study on phenomenon of interruption in daily conversation : Focus on adverbal modifier clause

日常会話における割り込みに関する構造的研究 : 連用従属節を対象に
Yan Xiaoling
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1.99 MB
D300015000007.pdf
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日常会話では,会話参加者は単純に「一人ずつ話す」という原則に従って会話を進行させると考えられる。しかし,一人の会話参加者が話しているときでも,他の会話参加者が途中で中断させ,割り込んだりすることが頻繁に起こっている。このような「割り込み」現象に関しては,これまで多くの研究者が日本語教育の立場や言語行動研究からその性質や分類,生じる原因などを解明しているが,構造的な視点から分析したものは見られない。本稿では,割り込みが起こる際に相対的によく使われる感動詞類を対象とし,「連用従属節の直後」という統語環境において,どのような感動詞類が,どのような位置で,割り込みを起こすのかという問題を,構造的な視点から検証する。その結果,独立度の高い従属節の直後では割り込みが起こりやすい一方,独立度の低い従属節の直後では割り込みが起こりにくいということが分かった。そのため,複文構造においては,割り込みは従属節の独立度に構造的に依存すると言える。
Creator Keywords
会話分析
割り込み
割り込みツール
文構造
従属節
独立度