山口医学

Back to Top

山口医学 Volume 59 Issue 3
published_at 2010-06-30

Retrospective analysis of 50 cases of first allogeneic transplantation for acute myelogenous leukemia and high risk myelodysplastic syndrome

急性骨髄性白血病,ハイリスク骨髄異形成症候群に対する初回同種移植50症例の後方視的解析
Ando Toshihiko
Nawata Ryohei
Takahashi Toru
Mitani Noriyuki
Yamashita Koji
Nomiyama Jun
Tsuru Masatoshi
Tanizawa Yukio
fulltext
1.38 MB
B030059000301.pdf
Descriptions
我々は2002年4月から2009年1月までに初回同種移植を施行した,急性骨髄性白血病(40症例),ハイリスク骨髄異形成症候群(10症例)計50症例について,移植前・移植時予後因子を検討するために後方視的解析を行った.平均年齢は41.4歳.32%が移植時非寛解期であり,また44%が染色体リスク分類において予後不良群であった.3年の全生存率,無進行生存率,再発率,移植関連死亡率はそれぞれ48.8%,41.3%,38.9%,27.8%であった.移植前・移植時因子の予後に与える影響を単変量・多変量解析で検討し,染色体リスクが最も重要な因子として同定された.さらに,染色体リスクで層別化し解析を加えたところ,染色体リスクによって,移植前処置の強度および移植片対宿主病の対応を変更する,層別化治療の検討が必要と考えられる結果を得たので報告する.
Creator Keywords
急性骨髄性白血病
骨髄異形成症候群
同種移植
染色体異常