山口医学

山口大学医学会

PISSN : 0513-1731
NCID : AN00243156

Back to Top

山口医学 Volume 58 Issue 3
published_at 2009-06-30

Thalidomide therapy for refractory multiple myeloma

難治性多発性骨髄腫に対するサリドマイド療法の検討
Takahashi Toru
Akiyama Masaru
Hatao Katsuhiro
fulltext
738 KB
B030058000301.pdf
Descriptions
標準的治療の無効であった15例の難治性多発性骨髄腫に対してサリドマイド療法を行い,評価可能な13例で治療効果と副作用につき検討した.partial response(PR)以上の奏効例は5例で,奏効率は38.5%であった.complete response(CR)に至った症例はなかった.サリドマイドの副作用は少なく,grade1の便秘が1例,grade2の皮疹が1例,grade2の末梢神経障害が1例のみにみられ,grade3以上の重篤なものはなかった.奏効群に骨髄腫によらない3例の死亡があったが,サリドマイドとの関連は考えにくかった.また,奏効群では治療後にMタンパクの減少とMタンパク以外の免疫グロブリン分画の増加がみられ,サリドマイド療法は過剰な免疫抑制を来さない治療である可能性が示唆された.今回の検討からも,サリドマイド療法は副作用も少なく,難治性骨髄腫において有用な救援療法であることが考えられた.
Creator Keywords
多発性骨髄腫
治療抵抗性
サリドマイド