山口医学

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山口医学 Volume 11 Issue 1
published_at 1962-01

Artificial grooving of the lines of reactants in the crossing electrophoresis

交叉泳動法の反応物質の線に現われる人為的変化
Tanabe Yoshio
Descriptions
一つの物質が電場に平行な直線上にぬられ、他方の物質がこれに垂直にぬられた場合、泳動によって両者が交叉し、反応すれば、後者の線は交点でくぼみを作る。このようにしてくぼみができるか否かを、2物質が反応するか否かの判定基準として利用することができる。(交叉泳動法の原理) この場合、もし反応物質溶液の塗布によって局部的に粘性、イオン強度、pHなどが変化すれば、反応のない場合にも人為的なくぼみの出現する可能性のあることを予測し、これを実験的に証明した。泳動物質線のこのような人為的変化をさけるために必要な諸条件について考察した。