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Diagnostic challenge of Diamond–Blackfan anemia in mothers and children by whole‑exome sequencing

学位論文の要旨及び学位審査結果の要旨
[abstract] 2.58 MB
全文
[fulltext] 595 KB
Title
全エクソーム解析を用いたダイアモンド・ブラックファン貧血母子例の診断
Diagnostic challenge of Diamond–Blackfan anemia in mothers and children by whole‑exome sequencing
Degree 博士(医学) Dissertation Number 医博乙第1102号 (2022-01-12)
Degree Grantors Yamaguchi University
[kakenhi]15501 grid.268397.1
Abstract
ダイアモンド・ブラックファン貧血 (Diamond–Blackfan anemia : DBA) は, リボゾーム蛋白異常によって生じる赤芽球癆で, 新生児期の貧血および一部で身体奇形を合併する. 臨床的特徴が多様で, 原因となるリボゾーム蛋白遺伝子も多数存在するため, 新生児期にDBAと確定診断し, 適切な治療を行うことが困難である. 本研究では, 全エクソーム解析 (whole-exome sequencing; WES) を用いて最終診断した3組の母子例について報告する. 貧血の重症度や治療反応性は各母子間で異なり, 低身長, 翼状頸, 母指球形成不全などの特徴的な身体奇形を認めた症例は, 母1名のみだった. この母はRPL11 (exon 2, c.58_59del) のフレームシフト変異があり, 子は一過性の新生児貧血を認めたがリボゾーム蛋白遺伝子の変異はなかった. 他の2組の母子では, それぞれRPS19 (exon 4, c.185G>A) のミスセンス変異とRPS7のスプライシング変異 (exon 3, c.76-1G>T) を同定した. それぞれの変異と別に, 貧血を来し得る遺伝子変異はなかった. 本研究は, WESがヒトリボゾーム病の迅速かつ正確な診断を得るために有用であることを示唆した.
Creators 市村 卓也
Languages jpn
Resource Type doctoral thesis
File Version Version of Record
Access Rights open access