Japanese | English

トップページへ戻る

詳細

   
フルテキストURLフルテキストリンクなし
タイトル日本民謡についての一考察
タイトルヨミニッポン ミンヨウ ニツイテノ イチ コウサツ
タイトル別表記Une reflexion sur les chansons populaires japonaises
作成者星原, 忠雄
作成者ヨミホシハラ, タダオ
作成者別表記Hoshihara, T.
作成者所属山口大学教育学部
内容記述(抄録等)私は,現在,日本民謡の採譜と,その歌唱法に専念している毎日である。これまで,外国の歌曲ばかりうたってきた私が,どうして日本の民謡に取り組むようになったのかというと,今から10数年前にさかのぼらなければならない。それは,私かイタリー留学中のことであった。あるイタリ一人から,「何か日本の歌をうたってくれ。」といわれ,日本のある歌曲をうたったところ,そのイタリー人は,私に向って,「お前のうたった歌曲は,言葉は日本語だが,その音楽はドイツのものだ。だから,日本の歌というよりは,むしろ,ドイツの歌だ。」と云ったのである。私は,このイタリ一人から云われた言葉を,今も忘れることが出来ない。これまで,日本人の詩に,日本人作曲家により,作曲された歌曲であれば,当然,日本の歌曲と思い込んでいた私にとっては,この言葉から受けた衝撃はあまりにも大きかったのである。しかし,それは,むしろ,日本歌曲に対する私自身の無智を指摘されたことの方が,大きかったのかも知れない。しかし,考えてみるに明治以降,西洋文化の影響による我が国の大きな変化は,音楽の分野においても,その例外ではなく,これまでにない新しい西洋音楽の芽ばえとなり,今日に至っているのである。そんななかで日本歌曲の誕生をみているのであるから,これらの多くの日本歌曲が西洋音楽の手法を取り入れて作曲されてきていることは当然のことと言わざるを得ない。そして,西洋音楽の手法を取り入れ,西洋的な音楽のなかに,いかにして日本の抒情を,また日本の心を表現しようとしてきたことであろうか。私は,このような流れのなかに,日本歌曲の歴史をみる思いがすると同時に,そこに,大きな意義を感ずるのである。しかし,このような考えをもちながらも,日本の音楽を待った,本当の意味での「日本歌曲とは」という,自分への問いかけを続けてゆくうちに,私は,民謡という素晴らしい宝物を発見することが出来たのである。そして,私は,この民謡に,私かこれまで学んできた,西洋音楽の声楽発声を取り入れることにより,これまでにない,新しい民謡の歌唱法の研究を進めてゆくべく,これに専念するようになったのである。
本文言語jpn
資料タイプtext
出版者山口大学教育学部
出版者ヨミヤマグチ ダイガク キョウイク ガクブ
NII資料タイプ紀要論文
ISSN0286-0597
NCIDAN00240238
学内刊行物(紀要等)山口大学教育学部研究論叢(第3部)
掲載誌名研究論叢. 芸術・体育・教育・心理
掲載誌名別表記Bulletin of the Faculty of Education, Yamaguchi University
30
開始ページ111
終了ページ126
発行日1980-12
著者版/出版社版その他
リポジトリIDC010030000310
地域区分山口大学
URIhttp://www.lib.yamaguchi-u.ac.jp/yunoca/handle/C010030000310