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フルテキストURLB030068000101.pdf ( 1.1MB ) 公開日 2019-06-21
タイトルがん免疫療法の急展開と今後の展望 : 消化器癌を中心に
タイトルヨミガン メンエキ リョウホウ ノ キュウ テンカイ ト コンゴ ノ テンボウ : ショウカキ ガン オ チュウシン ニ
タイトル別表記Revolution in cancer immunotherapy and its perspective
作成者硲, 彰一
作成者ヨミハザマ, ショウイチ
作成者別表記Hazama, Shoichi
作成者所属山口大学医学部
内容記述(抄録等)消化器がんに対する免疫療法は,ペプチドワクチン療法,免疫細胞療法,免疫遺伝子治療など様々な臨床研究が行われており,多くの臨床的有用性を示す報告がある.しかしながら,治療不応の進行・再発症例が対象となることが多かったこと,治療方法の統一が難しく大規模な臨床試験が行われなかったこと,治療のパワー自体が不足していたことなどの理由で一般臨床として承認されるには至らなかったが,免疫チェックポイント阻害剤(ICI)の開発により事態が急展開した.Cytotoxic T-lymphocyte antigen 4(CTLA-4)抗体やProgrammed cell death 1(PD-1)抗体,Programmed cell death ligand 1(PD-L1)抗体などのICIは2013年にScience誌のBreakthrough of the Yearに選ばれるなど,その著しい臨床効果が報告され,米国や本邦において多くの癌腫で薬事承認を得た.これまで免疫療法の専門家が信じていた「担癌宿主の免疫監視機構は癌細胞を認識しており免疫で癌は治る」と言う真実を全ての腫瘍専門家が確信するに至った.ICIの特徴は,これまでの抗がん剤とは全く異なり奏効した症例では効果が長期間にわたって持続して完治に至る症例も多いのが特徴である.一方で,その奏効率は多くの癌腫で20%前後であり,消化器がんでは10-20%と決して高いとは言えない.その理由として,免疫チェックポイントは未知のものがまだ多く存在するであろうこと,免疫チェックポイント以外にも液性並びに細胞性の抑制性免疫があること,癌遺伝子変異抗原(ネオアンチゲン)が癌特異抗原として十分に認識されていない症例も存在することがあげられる.そこで次の戦略として複数の抑制性免疫解除作用を持つ薬剤を組み合わせることやネオアンチゲンに対する特異的免疫を人工的にブーストすることなど,ICIを基軸とした複合免疫療法を構築していくことが重要である

Immunotherapy has shown encouraging results in various tumor types. This progress is largely attributed to identification of new immune-based targets, based on our enhanced understanding of tumor immunology and the tumor microenvironment. Many kinds of immune-modulating therapies have been demonstrated to the treatment of GI cancers, nonspecific interleukin-2 activated lymphocytes, tumor-reactive CD8+ tumor infiltrating T lymphocyte, or tumor associated antigen derived peptides. These immunotherapy represented a certain efficacy, but not durable objective responses. The efficacy of immunotherapy was given everyone’s confidence after the coming of immune checkpoint inhibitors which was selected for “Breakthrough of the year 2013”in Science, and immunotherapy is now going to the major stream of the treatment against GI cancer.In this article, we review the immunotherapy of GI malignancies, including cell therapy, peptide vaccine, and combination immunotherapy beyond immune checkpoint inhibitors.
本文言語jpn
著者キーワードがん免疫
免疫チェックポイント
抗PD-1抗体
消化器がん
抑制性免疫
主題医学
資料タイプtext
ファイル形式application/pdf
出版者山口大学医学会
出版者ヨミヤマグチ ダイガク イガッカイ
NII資料タイプ学術雑誌論文
査読の有無査読あり
ISSN0513-1731
NCIDAN00243156
学内刊行物(紀要等)山口医学
掲載誌名山口医学
68
1
開始ページ5
終了ページ12
発行日2019-03-01
著者版/出版社版出版社版
リポジトリIDB030068000101
地域区分山口大学
URIhttp://www.lib.yamaguchi-u.ac.jp/yunoca/handle/B030068000101