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フルテキストURLB030065000103.pdf ( 1.4MB ) 公開日 2016-03-14
タイトル免疫系支持細胞の脂肪酸による制御機構
タイトルヨミメンエキケイ シジ サイボウ ノ シボウサン ニヨル セイギョ キコウ
タイトル別表記Regulation of immune stroma cells by modulating lipid metabolism
作成者徳田, 信子
作成者ヨミトクダ, ノブコ
作成者別表記Tokuda, Nobuko
作成者所属山口大学大学院医学系研究科(医学)
内容記述(抄録等)近年,摂取脂肪酸の多寡やバランスが種々の炎症性疾患やアレルギー性疾患に与える影響が注目されている.しかし,栄養学的な知見が数多く報告されているのに対し,機序の詳細には不明な点が多い.多価不飽和脂肪酸は水に不溶であるため,細胞内でその機能を発揮するためにはキャリアーが必要となる.我々は多価不飽和脂肪酸を可溶化する細胞内キャリアーである脂肪酸結合タンパク質(Fatty Acid Binding Protein:FABP)に着目し,免疫系支持細胞での発現や機能について検討している.免疫系の組織では,細網細胞と呼ばれる支持細胞が自身の産生する線維とともに網状構造をつくり組織を維持していることが従来から知られてきた.しかし近年,支持細胞は免疫細胞の移動や機能,恒常性の維持にも重要な役割を持つことが明らかになってきた.また,それぞれの免疫組織に特異的な支持細胞があり,同じ組織の中でもそれぞれの場に応じた機能を持つ細胞が存在していることがわかってきた.特に,リンパ節のT細胞領域の線維芽細胞はfibroblastic reticular cell(線維芽細網細胞,FRC)と呼ばれ, T細胞の移動や分化などに重要な役割を担っている.我々は,神経系に特異性が高いと考えられてきた脳型脂肪酸結合タンパク質FABP7がFRCに発現し,T細胞の恒常性に寄与していることを明らかにした.また,脾臓のT細胞領域にも同様の細胞が存在することを示した.FABP7は肝臓固有のマクロファージであるKupffer細胞にも発現し,サイトカイン産生や,スカベンジャー受容体を介した死細胞の貪食を調節し,急性肝障害および肝線維化の病態に関与していた.また,FABPは表皮の恒常性の維持や中枢神経系の傷害からの回復など,生体防御に広く寄与していた.これらのことから,支持細胞を中心としたさまざまな免疫細胞がそれぞれに固有の脂肪酸のキャリアーを持ち,他の細胞の機能を調節することで免疫応答を制御していることが示唆された.

Fatty acids are important nutrients for various biological reactions. Recent epidemiological evidence suggests that dietary consumption of some PUFAs such as DHA and EPA may modify the risk for certain immune disorders. However, the molecular basis of their actions is still to be clarified. Since long chain fatty acids are hydrophobic molecules, they are solubilized and transported within the cells to exert their cellular functions by specific intracellular lipid binding proteins, the low molecular mass polypeptides of termed fatty acid binding proteins(FABPs).In this review, we describe the expression and the function of FABPs in immune stroma cells. Stromal cells are important part of immune organs. Recent studies show that fibroblastic reticular cell(FRCs)have important roles in lymph node T cell area. We found that FABP7 is localized in T cell area FRCs and regulates T cell homeostasis in lymph nodes and the spleen. In the liver, FABP7 localizes in Kupffer cells(KCs)and involves in the liver injury process through its regulation of KC phagocytic activity and cytokine production. Our data indicate that FAPBs regulate self defense mechanisms and may be involved in immune homeostasis, possibly by modulating lipid metabolism in stroma cells.
本文言語jpn
著者キーワード支持細胞
線維芽細胞
脂肪酸
リンパ節
Kupffer細胞
主題医学
資料タイプtext
ファイル形式application/pdf
出版者山口大学医学会
出版者ヨミヤマグチ ダイガク イガッカイ
NII資料タイプ学術雑誌論文
査読の有無査読あり
ISSN0513-1731
NCIDAN00243156
学内刊行物(紀要等)山口医学
掲載誌名山口医学
65
1
開始ページ23
終了ページ29
発行日2016-02-01
関連情報URL(IsVersionOf)http://ci.nii.ac.jp/naid/40017298870
著者版/出版社版出版社版
リポジトリIDB030065000103
地域区分山口大学
URIhttp://www.lib.yamaguchi-u.ac.jp/yunoca/handle/B030065000103